■ ベッド
国語を専門とする或る大学教授のベッドです。
蜜蝋ワックスを塗られた床の唐松フローリングが綺麗だったんです。
だからこのフローリングに直で昼寝しているイメージが湧いたんです。
幸運にもこのフローリングが現場で余ってたんです。
そこでベッドのベースに自転車で引取りに行ったフローリングを採用しました。
だったらその下の下地もこの住宅と同じ仕様にしてやろうと。。
一番下は松の梁を、その上には28ミリの針葉樹合板、そして唐松フローリング。
梁は建築金物(羽子板金物)で繫いで。切断面を見せるように木口は切りっぱなし。
出来上がった姿は、床の上に寝転ぶというより、床に沈んで眠るイメージに変貌を
とげました。教授は『蓋の無いドラキュラみたい』と呟いていました。